2019年4月アーカイブ

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 わかば館の開設から16年たちました。平成26年に一度リフォームしましたが、子どもが落ち着いて安心してもらうためには、個室を増やしたい、と考え、あさぎ・もえぎそれぞれ個室(1人部屋)を大幅に増やすリフォームに取り組みました。

 国は、児童養護施設の小規模化の推進を求めており、あおば館は順次進めています。一方、児童心理治療施設に対しては、施設の小規模化を具体的に明示していないため、わかば館を小規模化して定員を減らすことはできません。そこで、定員を維持しながら個室を増やす計画をたてました。

 まず、あさぎ(女子ホーム)のリフォームを平成31年1月から3月で行い、1人部屋を2室から10室に増やしました。結果、1人部屋は10室、2人部屋は4室の14LDK+αとなり、定員を18人としました。

 次にもえぎ(男子ホーム)のリフォームを平成31年3月?4月に行い、1人部屋を2室から9室に増やしました。全体では、1人部屋が9室、2人部屋が4室の13LDK+αで定員17人としました。総数は35人で変わりありません。

 リフォーム中は、あさぎ・もえぎの子どもはそれぞれ宿泊(退所支援)施設「のぞみ」と「心理治療棟」の心理治療室・音楽療法室・家族療法室2に分かれて生活しました。生活の変化に伴い、トラブルの頻発を心配しましたが、思ったよりも環境に適応していました。

 職員は、3人宿直体制を敷き、手厚くケアできる万全な体制で臨んだので、大変だったと思います。

 あさぎは3月2日から、もえぎは4月20日からリフォームしてきれいになったそれぞれのホームで新たな生活をスタートさせています。

 個室が増えたことでトラブルが未然に防げるようになった事は、生活にゆとりを感じられるようになりました。

 それともう1つ大きな変化は、お風呂がそれぞれ2室になった事です。これまで1つのお風呂で15人以上の子どもがあくせく順番に入っていましたが、お風呂が2つになった事で時間の余裕が生まれました。

 将来的には、わかば館の完全個室化と分園型の地域小規模施設の開設に向けて前向きに考えていきたいと思っています。