学園職員メッセージ

■ 中日青葉学園で働く

津波古 梨紗
児童養護施設・あおば館さくらホーム(幼児) 児童指導員

沖縄大学 人文学部福祉文化学科 社会福祉専攻
2020年4月入職

児童福祉に関心を持ったきっかけを教えてください

大学時代に、「放課後子ども教室」という大学が運営している子どもの居場所のスタッフをしていました。そこで、片親の子ども、地域の子ども食堂に頻繁に通っている子どもなど、さまざまな子どもに出会って、もっと深く子どもたちと関わりたい、子どもたちの現状を知りたいと思ったからです。
当初は、教師になりたいと思っていましたが、私は、教えるよりは、子どもに寄り添う方が自分に合っていると思うようになりました。そして、家庭に恵まれない子を、生活の場面から見ていきたいと思いました。

青葉学園に就職しようと思った動機は何ですか?

沖縄出身ですが、愛知県の知り合いを頼りに県内の施設を見学しましたが、職員同士が仲良く話をしている姿を見て「雰囲気の良い職場だ」と感じました。施設というと、閉鎖的な印象がありましたが、外部の人間である大学生だった私を受け入れてもらい、開かれたイメージを受けました。

学園で働いてみての感想はどうですか?

社会福祉士についての勉強はしていましたが、実際に現場に入ると、まず、知識よりも「子どもを理解する」ことが大切だと感じます。目の前にいるその子が、どんな風に育ってきたのか、養育背景はどのようなものであったのかなどを考えながら支援しています。その積み重ねが「子(個)の理解につながる」と感じます。

子どもたちと接する上で、大切にしていることは何ですか?

「ありがとう」と積極的に伝えています。
どんなささいなことでも、子どもに対して「ありがとう」を伝えていると、子どもが感謝を伝えられている経験を重ねて、自分も、ほかの人に感謝を伝えられる子になってほしいと思うからです。

■「ごめんね」と素直に伝える
自分が何か間違えても、「ごめんね」と素直に子どもに伝えることで、間違えたりしても、自分の非を認めて「ごめんね」と素直に言うことができたら大丈夫、ということを伝えたいです。

■その子の強みを見つける
さまざまな家庭背景を持つ子どもたちは、劣等感や将来への不安を少なからず持っています。その中で、自分の良いところ・強みを知っていることで糧になり、希望を持ってくれるといいな、と感じます。子どもの強みを見つけることは、私の大事な仕事です。
私は、人の話を聞くことが好きなので、些細な話でも学校の不満など子どものいろんな話をまずは聞いて、「話を聞いてくれる大人がいる」「あなたは一人ではないよ」ということを実感できるようにできたらいいなと思っています。

幼児さんのホームで気をつかうことは何ですか?

幼児さんは、言葉で理解させるこができないことが多いので、難しいです。しかる際にも、理由を言っても分からないので、子どものトラブルがあった時の対応に困りました。
その場の状況た応じて対応することの大切さを先輩職員から学びました。違うことに目を向けさせたり、抱いてあげたりして落ち着かせることもあります。一 方、「ダメなものはダメ」ときっぱりとした態度をとることも必要です。

趣味や特技で子ども達の支援に生きていることはありますか?

幼少期からピアノを習っていたので、ピアノに興味がある子がいたら、一緒に時間を楽しむことができると思います。学生時代に、遊びも含めていろいろと身に着けると役にたちます。

大谷 捺未
児童心理治療施設・わかば館あさぎ(女子)ホーム 児童指導員

愛知県立大学 教育福祉学部 社会福祉学科卒
2020年4月入職

児童福祉に関心を持ったきっかけは何ですか?

高校時代に、虐待関連のニュースを見て苦しんで生きている子どもたちのことを知りました。私にも苦しんでいる子どもたちに何かできることがあるのではないか、と思考えるようになりました。
虐待は、親が悪いと思っていました。しかし、大学で勉強するうちに、親も苦しんでいることが分かりました。親も虐待を受けている例も多いことや、貧困が背景にあることもあります。問題は奥が深いと知り、自分で関わりたいと思うようになりました。

大学時代の取り組みについて教えてください

「学生によるオレンジリボン運動全国大会」(児童虐待防止全国ネットワーク主催)にゼミの学生を中心にしたグループで参加しました。オレンジリボン運動は、教育福祉学部の学生ではかなり知られていましたが、他の学部では広がっていませんでした。児童相談所につながる番号「189(いちはやく)」の意味を知っているのは、教育福祉学部内でも35%にすぎず、今後も啓発が必要だと実感しました。

青葉学園に就職しようと思った動機は何ですか?

大学の実習でお世話になった時に、連携のとれた良い職場だと思いました。職員の方々は、頻繁に子どもについての情報交換を重ね、しかり役、見守り役など役割分担をして取り組んでいました。1人で支援しているのではないと実感し、自分もこちらで働きたいと思いました。

学園で働いてみての感想はいかがですか?

実際に働いてみて、相談しやすい職場だな、と感じています。子どもに関しても、自分の現場での動き方についても、生活職員、専門職の先輩などいろいろな視点から意見を言ってくださり、安心して働ける職場です。

子どもたちと接する上で、大切にしていることは何ですか?

何よりも自分が楽しんで子どもと接することが子どもと接する上で大切かなと思います。子どもと同じ目線で話しつつ、時には大人の、職員の目線で会話を観察することを大切にしています。
子どもと話していると、まだ、その子の特性をつかみきれていないと感じることがあります。子どもと数多く接して、引き出しを多くして理解を深め、対応していきたいと思っています。

趣味や特技で子ども達の支援に生きていることはありますか?

役に立たない趣味はないと思います。絵を描くことが好きて、似顔絵を描いて見せると子どもたちは喜んでくれます。高校の部活で吹奏楽部に入り、チューバを吹いていたことがあり、子どもたちと音楽で話が膨らみます。趣味や特技は、子どもと 会話するための一つの種となっています。

後輩へのアドバイスをお願いします

青葉学園は子どもたちの成長を学園全体で支援、一緒にうれしさを分かち合える職場だと思います。ぜひ一度見に来てください。

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