中養協大会で、自立支援をテーマに発表

6月8日?10日にかけて中部ブロック児童養護施設・乳児院協議会愛知大会が行われました。

今回本施設から、「自立支援の現状と課題」というテーマで意見発表をさせて頂きました。現在高校中退者が多くいる中で、本施設の、高校中退者を通信制などの方向転換や就職支援に向けて取り組んでいる現状と、今春の高校卒業生と在学生の2ケースについて発表をしました。

グループワークでは、夢や目標を持つためには、アルバイトなどを通して地域や社会に目を向けることが必要であるという意見や、自立支援をどこまでするのかは、担当個人の裁量ではなく、施設業務として位置づけが必要であるなどといった意見があがりました。

助言者である昭和女子大学の原史子教授より、「県や施設によって進学や援助に差があるため『ここまでの自立支援・アフターケアをやりましょう』と施設内で決めることが必要。親との関係調整を丁寧にすることも、子どもの自立支援につながる。子どもを一人の人間としてとらえ、本人自身が取り組んでいくようにサポートすることが、自立への力を養うことになる。」という助言を頂きました。

改めて、職員一人で支援するのではなく、チームで支援すること、地域の特性や制度を理解し、自分たちの施設に何が必要か、何ができるか考え、最善を尽くすことが大切であると学びました。